Ubuntu(Linux)にADTバンドル版のEclipseをインストールしてAndroid開発環境を作ってみます。

最近公開されたADTバンドル版のEclipseは、Android開発で標準となっている統合開発環境EclipseとADT(Android開発用のプラグイン)、基本的なSDKパッケージをまとめてインストールできるインストーラーです。JDKを導入したシステムにインストールするだけで、簡単にAndroid開発環境を作ることができます。

基本的な流れは、JDKのインストール、ADT同梱EclipseのインストールとWindwos版/Linux版とも変わりません。今回は、Ubuntu13.04(32ビット版)にインストールしてみました(64ビット版Ubuntuでは、32ビットのソフトを実行するためのライブラリを導入する必要があります)。

まず、JDKをインストールします。システム要件では、JDK6となっているのでJDK6をインストールしましょう。Ubuntuのデスクトップから「Ubuntuソフトウエアセンター」を開いてざっと見てみると・・・JRE(実行環境のみのJavaパッケージ)はありますが、JDKは見当たりません。ただ、「openjdk-6-jdk」で検索をかけると出てくるのでこれをインストール。

続いて、AndroidのSDK(開発ツール)ダウンロードサイトからADTバンドル版Eclipseのアーカイブをダウンロードします。ダウンロードしたら、適当な場所に展開し、わかりやすい名前に変更しておきましょう。

これで、EclipseとADK、そして(最新版)Android SDKのインストールは完了です。

導入したEclipseでAndroidのアプリ開発を行うには、まずアーカイブを展開した場所にあるeclipseファイルをクリックして起動します。あとは、通常の手順でAndroidの新規プロジェクトを作成し、ソースの追加などを行ってビルド、実行してみましょう。
エミュレータの仮想デバイスを作成しておくのも忘れずに。

私が試した範囲では、手動で設定(パスや権限など)を行うことなくUbuntuソフトウェアセンター経由のJDK自動インストール/ADTバンドル版Eclipseのアーカイブ展開だけで動作するようです。

無料で利用できるUbuntu上に、何度かクリックする程度のお手軽手順でAndroid開発環境を導入できる……「携帯端末アプリ開発」の敷居も、ずいぶん低くなりましたね。

とりあえず今回はインストールした直後のデフォルト状態で新規プロジェクトを作ってみましたが、実際に開発を行う場合は旧バージョンへの対応も必要になると思います。必要に応じて「window」「Android SDK Manager」メニューからAndroid SDK Managerを起動し、Android 4.03や2.3.3あたりのSDKを入れておきましょう。


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