前モデルのLX3から注目していたコンパクトデジタルカメラDMC-LX5を買いました。

1/1.63インチ1130万画素の大きめCCDとF2.0、24mm相当からの明るい広角ズームレンズを搭載したハイエンドコンデジ。いわゆる画素数競争でデジタルカメラの画質向上が停滞する中、DMC-LX5(やLX3)では「高画素化も可能な1/1.63型サイズでありながらカメラ有効画素数を1010万画素に抑えることで、1画素あたりの受光面積を大きく設計」し、画質の向上に重点を置いています。

実際、1/2.3インチクラスの撮像素子に1200-1400万画素を詰め込む高画素コンデジだと明るい屋外など明暗差の大きな場面では、光の当たった部分が飛んでしまったり影の部分が完全につぶれたりして非常に撮影しにくい(ダイナミックレンジが狭い)上にノイズも目立つわけですが、LX5はそうした傾向がかなり抑えられている感じですね。
明るい屋外から夜間の高感度撮影まで、安心して撮影できます。

しばらく持ち歩きながらLX5で撮影した画像を見た感じでは、ノイズが少ないクリアな質感とダイナミックレンジの広さ、色彩の豊かさが素晴らしい。これまでいくつか使ってきたコンデジよりもずっと上、デジタル一眼カメラに近い感じでしょうか。
設定を詰めて「現像」しデータを活かしきるRAW撮影機能もありますが、とりあえず「美肌」など多彩な撮影モードで遊ぶのが楽しいです。「美肌」モードは、見事なまでの効果があって思わず笑っちゃいました。久しぶりに自分でも画像処理の実験をしたくなってきたりして。

LX5のCCDは、大きさや画素数こそ大人気となった前モデルLX3と変わらないものの「オンチップレンズの位置・サイズの調整により、集光効率の向上に成功」し、設定可能な感度も高感度側に伸びています。HD動画(1280*720)で30FPS撮影ができるようになった(LX3はHD動画撮影時には24FPSになってしまう)点も、購入を決断するポイントでした。

もっとも、LX5の動画撮影機能に関しては「最低感度がISO400相当になる」という信じられない仕様で、日中の屋外などでは低速シャッターを使えず動きがぎこちない(動きのある部分を流せない)パラパラ動画になるんですけどね……。コンデジにわざわざNDフィルタなんて付けたくないですし。

動画に関してはちょっと残念ですが、概ね満足。外出時には、ディバッグにLX5を放り込んでいます。「最後に買う究極のCCDコンデジ」という意識で買ったので、永く付きあいたいですね。


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