夏頃からテスト版を公開してきたHTML5/iアプリ用RPG制作フリーソフト11式RPG制作機を公開しました。

地形チップで構成するマップと、スクリプトによるイベント設定で簡単なアドベンチャーゲームやRPGを制作するためのゲーム制作環境……という名目で試作してみたスクリプト系ゲーム実行エンジンです。今回の11式RPG制作機の制作を通して、「ゲームに組み込むスクリプトシステムの作り方」が少しわかってきた気がするので、とりあえずは目的達成、といったところでしょうか。

スクリプトといっても、(組み込み)関数の呼び出しとif文のみの制御構造で、本格的な「構文解析」とは無縁でした。しかも、変数は文字通り「数(整数)」しか入れられないという「コンパイラ/インタプリンタ」開発系の教科書で言えば入門以前のレベルです。
ただ、このレベルのものでもゲームのイベントを記述するような目的なら、意外に「使える」場面は多いのではないでしょうか。

次にゲーム用のスクリプト機能を開発する機会があれば、独自関数の定義や文字列処理などを実装してみたいですね。

また、ゲーム実行システムとして見るとHTML5版/iアプリ版ともに環境によっては性能面で苦しくなることがあるので、少し最適化できないか、検討してみるつもりです。現状では、特にスマートフォンのWebブラウザだとゲームとして成り立たないくらいにストレスがたまりますから。

マップの描画で毎回「地形チップ全体を描いたビットマップ」から個々の地形チップを切り出して描画していく手法を変えれば描画の負荷が減るんでしょうけど、それをやるとプログラムの見通しが悪くなるんですよね……


創作プログラミングの街 > ノート