最近、FX(外国為替証拠金取引)で遊んでいます。

FXというと独自の手法で投資資金を何十倍に、などといった「景気のよい話(どこまで本当かわからない情報商材)」がネットにあふれていますね。私の場合は為替相場の投機で一儲け、というわけではなく「チャートを見ながら取引したらどうなるか」試す実験です。実験ですから、取引単位は100通貨単位(100ドルなら1万円くらい)が中心。

以前はFXだと最低でも1000通貨単位の売買でしたが、最近はSBI FXTRADEのように1通貨単位から取引できるFX業者も出てきて、気軽に「外貨取引で遊ぶ」ことができるようになりました。

プログラム売買、システムトレードというものに興味を持ち出して、実際チャートをはじめとする「機械的に判断できるシグナル」がどの程度「相場で実際に収益を得る」のに役に立つのか、試してみたくなったのです。

為替市場はプログラム売買の「本場」ですし、FXなど個人も気軽に参加できる取引システムも整っている。どうせ試すなら、バーチャルトレードでなく市場に「参加」しながら、「相場参加者の実感」も感じてみたいな、と。

今のところ、チャートで「下値に抵抗感があり、相場の勢いがある」通貨ペアで売買しています。基本的に日足で全体の方向感をつかんだ後、10-30分足で直近の「勢い」を確認、実際の取引タイミングは分足で当面の底(あるいは天井)に近づいてきた感じがしたら、発注、という感じですね。

まずは、チャートの「勢い」みたいなものを「感覚」でとらえながらの取引を試しているので、何とか線とか波動とかいった詳細な「分析」はしません。もっとも、「移動平均線」「抵抗線」みたいなものはどうしても「意識」しますから、感覚といってもそれなりにテクニカル分析の要素は入り込んでいるのでしょう。

なるべく取引回数を多く、利益確定も数時間から1日程度で、という方針(FX、特にプログラムによるアルゴリズム取引は基本的に短期の回転売買ですから)でやっていますが、それなりに利益は取れますね。値幅は取れませんが、FXなら低い手数料と資金効率の高さ(レバレッジ)で損益分岐点を下げられるので、値幅がなくても意外に収益が積み重なる感じです。

ある程度チャートから得られる「感覚」で取引しても安定した収益を上げられるようになったら、その感覚の根拠は何か、具体的にどんな動きを見て「下値/上値の抵抗感」や「値動きの勢い」を感じるのか、分析しながら「取引アルゴリズム」を考えてみることにしましょう。

ただ、仮にシステムトレード用の取引アルゴリズムができたとしてもそれをFX業者のAPIと組み合わせて取引システムにまとめるとなると、怖い面もありますね。「想定外」の動作で「レバレッジの効いた損失」を出しかねないわけで。

実際にシステムトレード用のプログラムを作るなら、テクニカル分析やチャート感覚のアルゴリズム化以上に「想定外の状況に対応できるプログラムを開発する力」が重要……と思ったけど、それは相場に対する「対応(取引)」も同じなのかな。

結局は、開発者がどれだけ「異常な状況」を想定しその対策(取引やエラー/例外処理)をアルゴリズムとしてまとめられるか、がポイントなのかもしれません。


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