リサイクルショップで、銀地金と地金型銀貨(パンダ銀貨やイーグル銀貨、メイプルリーフ銀貨など銀99.9%以上の純銀メダル)を売却してきました。

驚いたのは、その買取価格です。銀地金は100円/g、銀貨の方は85円/gと予想を遥かに上回る水準。ちょうどリサイクルショップで貴金属の買取キャンペーンをやっていて、そのせいもあるのでしょうが、「銀価格高騰」「銀バブル」というニュースを実感させられました。
メイプルリーフ銀貨のような信用の高い地金型銀貨よりも、薄汚れた銀地金の方が買取価格が高いというのは、少し意外でしたね。

もっとも、この買取価格は特に銀地金の方は地金商の売り渡し価格とほぼ同額なので、やはりキャンペーン効果でしょうけど。銀の場合は、貴金属の中でも買取と販売の価格差(スプレッド)が大きい傾向にあり、通常の買取相場はもっと低いはずですから。

この銀地金や銀貨は、5-7年ほど前にアメリカのコイン商などから購入したものです。当時は、1オンス(31g)で8-10ドル程度、30円/g前後でしたっけ。それが最近になって急上昇し、ついには(ドル建て)最高値水準にまで駆け上がっていきました。

もちろん、同時に金など他の貴金属も値上がりしていますが、銀の値上がり率は金を大きく上回っています。一時は80倍くらいあった金と銀の価格差(金銀レシオ)も、今では40倍程度に下がってきました。

金と銀は、共に古くから根源的な「通貨」として「交換価値の基準」となってきた貴金属。現在では「通貨」としての側面は主に金が担い、銀は電子機器や太陽光発電など工業素材としての側面が強くなっていますが、金と銀の価格(国家が発行する信用通貨との交換比率)上昇や金銀レシオの変動が何を意味するのか、考えてみるのも興味深い。


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